2022年1月12日(水)発売の月刊少年ガンガン2022年2月号に掲載されている『黄泉のツガイ』の2話「右と左」の感想・考察をまとめています。
荒川弘先生の最新作「黄泉ツガ」の内容のネタバレ・あらすじなども掲載しているので、是非ご覧ください。
▼黄泉のツガイのまとめ記事一覧
黄泉ツガ1話の内容のおさらい
前話の内容・あらすじまとめ
- 双子を「ツガイを統べる者」と言うおばぁ
- 父親は双子を「夜と昼を別つ子」と嘆く
- 狩りから村へと戻るユル
- ユルが妹・アサの元へ訪れる
- 牢屋のような部屋にいるアサ
- 両親は姿を消している様子
- アサを守ると宣言するユル
- ユルは下界から戻ってきたデラに会う
- 出稼ぎに行った人はほぼ村に戻らない
- アサには決まった人しか会えない様子
- 結界が破られる事態が起きる
- ユル・ダンジの上をヘリが飛んでいく
- 侵入者に殺されていく村人たち
- アサのいる本丸へと向かうユル
- ガブによって村人が次々と殺されていく
- 地上部隊はデラの反撃に遭い死亡
- 「たぶんこれアサが来た」と言うデラ
- アサに攻撃をする眼帯の女性
- 眼帯の女性も自らをアサと名乗る
- デラを”見える人”と言うガブ
- アサの血が動き女性を拘束する
- ユルを抱えてその場を離れるデラ
- デラ・ユルの前にヘリが現れる
- ユルはデラの指示に従うことに
- 穴にはめたものに鼻血を垂らすユル
- ユルの前で左右様の像がヘリを襲う
- 左右様をユルの「ツガイ」と言うデラ
▼黄泉のツガイ前話1話の詳しいまとめはこちら
『黄泉のツガイ』の主要キャラ紹介
『黄泉のツガイ』の登場キャラ一覧
| キャラ名 | キャラ紹介 |
|---|---|
 ユル |
山奥の村で暮らす、妹想いの少年。 野鳥を狩るのが得意。 |
 アサ |
ユルの双子の妹。 村の奥にある牢の中で「おつとめ」を果たしているというが…。 |
 アサ（？） |
突如アサを襲い、ユルを迎えに来た謎の女性。 自らを「アサ」と名乗る。 |
黄泉のツガイ2話のあらすじ・ネタバレ
本丸を後にするアサを名乗る女性
デラがユルを連れて逃げ出した後の本丸では、アサを名乗る眼帯の女性が人型に右腕を封じられていました。
眼帯の女性が左腕でヤマハおばぁを投げ飛ばすと、右腕を封じていた人型が移動し、ヤマハおばぁが壁に激突するのを防ぎます。
人型に守られているヤマハおばぁに対し、「私たちはあなたたちを絶対許さない」「必ず報いを受けてもらう」と言い残してその場を去る眼帯の女性。
ダンジ・ダンジの母を目の当たりにした女性は、二人に危害を加えることなく走り去っていきます。
冷や汗を流して女性を見送り、女性が現れた本丸の方を振り返るダンジ。
左右様がユルのツガイとなる
場面は変わり、父に本丸と左右様をつなぐ通路を案内してもらう幼少期のユルが描かれます。
昔村が山城だった時にお殿様が作った隠し通路であり、村でも知っているのはごく限られた者のみと話す父。
ユルに対して他の人には内緒であり、いざという時に使うように教えます。
通路の先は左右様の土台・村の出口であり、「左右様はいつもおまえたちを見守っていてくれてるからな」とユルの頭を撫でる父。
ユルの回想は終わり、地面に尻餅をつくユルの目の前では、「ここでずっと見ていたぞ。主ユルよ」と話す二本角の男・右と、「これよりわたしたちはおぬしの『ツガイ』となる」と話す一本角の女性・左の姿がありました。
ユルたちの前にガブが登場する
「左右様……なのか？」と呆気にとられているユルの頭を撫でる右と、それを諌める左。
「どーも左右様。初めまして」と挨拶をするデラに対し、「番小者のデラだな」「初めましてと言うかおぬしのこともずっと見ていたぞ」と答える左右様。
やばいのが少なくとも二人来ているため、さっさと安全に下山するのを手伝って欲しいと左右様に言うデラでしたが、「おぬしはわしらの主ではない」「わたしたちの主はユルだ。ユルの命令には従う」と左右様に断られてしまいます。
ユルに状況説明をしてる暇が無くデラが焦っていると、そこにツガイを後ろに従えたガブが姿を現します。
手榴弾を食らわせたにもかかわらず、ピンピンしているガブのツガイを見て頭を抱えるデラと、「なんだあの歯の化け物!!」と驚きの表情を見せるユル。
左右様に二つの頼み事をするユル
十六歳少年との情報からユルを指差し、「そっか君がアサの兄ちゃんね。一緒にきてもらおうか」と言うガブ。
アサと名乗った眼帯の女性が「兄様以外みんな殺す」と言っていたことを思い出したユルは、村のみんなを殺したのがガブたちと知ると拳を強く握り締めます。
そんなユルに対し「命令してくれればわしらはなんでもするぞ」と言う右でしたが、ユルは左右様は守り神であり、自分が命令するのはおこがましいと命令を拒否。
一方で「頼み事が二つある」と口にし、まだ生きているはずの村人を安全なところに保護すること、ガブが自分の獲物であり手を出さないことを頼みます。
あとは好きにやっていいと言われ「今度の主は放任主義だ!! やったな左の!!」と笑う右は、ユルの頼みを了承し、ガブを飛び越えて村人の保護へと向かうことに。
ガブに矢を放つユル
右が「気をつけろよ。あっちは血の気が多いぞ」と言い残した通り、ガブの歯のツガイは左に蹴り飛ばされてしまいます。
ツガイが蹴り飛ばされて驚いていると、ユルの放った矢に左足を撃ち抜かれ悲鳴を上げるガブ。
ユルが二の矢を継いでいるのを見ると、ツガイに服を噛ませてその場を離脱します。
ガブを捕まえるために追いかけていったユルを見たデラは、「なんでこうなる!! さっさと下山させてくれよ!!」と文句を言いつつも、石畳の穴に嵌めていた首飾りを回収してユルの後を追いかけます。
右と眼帯の女性が対峙する
一方その頃、村人の保護に向かった右は、倒れていた子供の頰をつついていました。
子供は目を覚ますも、右の姿が見えないために頬を摘まれている現状に疑問を示します。
そこで、自分の姿が見えていないことに気付いた右が、「化け物じゃないぞ、心配すんな」と言い姿を現すことに。
いきなり目の前に右が現れたことに驚き、気絶してしまう子供。
見るなり気絶してしまった子供たちを保護しつつ、「……大人には容赦しないが子供には手をかけてないんだな」と現状を確認する右。
するとそこに、本丸から走ってきた眼帯の女性が登場し、「おっ、わしの姿が見えてるな」と笑みを見せる右に攻撃を放ちます。
攻撃を目の当たりにした右は「いきなりなにすんじゃい!!!」と咆哮し、女性の攻撃を掻き消すことに。
右の反撃を目の当たりにして走り去っていく女性を前に、右は「最近の若い者は人の話を聞かん!!」と文句を言いつつも、においを嗅ぎ「あの女子…」と何かに気づいた様子を見せます。
ユルがガブに二本目の矢を放つ
場面は戻り、村の門の中へ逃げ込んだガブは、ツガイで門の入り口を塞いでいました。
しかし、「うそでしょ…!? 二対一だよ!?」と焦りを見せるガブの前で、ツガイの歯は左によって抉じ開けられてしまいます。
ツガイの口が開くとユルが矢を放ち、ガブの右肩へと二本目の矢が刺さりますが、そこに眼帯の女性が登場、右手を開くと同時に門が崩壊することに。
眼帯の女性がガブに駆け寄る中、二人に向かって弓をつがえ「お前ら何者だ」と問いかけるユル。
眼帯の女性が「妹のアサだよ、兄様」と答えると、ユルはアサはそんなにデカくない・目つきが悪くないと否定します。
眼帯の女性が本物のアサと判明する
ユルと眼帯の女性がやり取りをしていると、「身内同士で喧嘩はやめーい」と言い右が登場。
ユルに対し、「この女子ユルと全く同じ血のにおいがする。兄妹だろ？」と問いかけます。
右の言葉に「じゃあ本丸でお務めしてるあのアサはなんだって言うんだ!!」と激昂するユルに、「偽物だよ」と答えるアサ。
10年前にアサがこの村を逃げ出した後、ヤマハおばぁたちはユルにも逃げ出されるのを恐れ、ユルを村に縛り付けるためのアサを用意したとのこと。
「あれはつくりものの妹アサだよ」と断言されたユルは、弓をつがえたまま動きを止めてしまいます。
その場を後にするユルたち
ユルが動きを止めていると、デラが姿を現して「ここは一旦引いてくれねーかな」とアサに呼びかけます。
アサたちの狙いはユルであり、自称本物のアサの能力が底知れない以上、これ以上ユルがここにいれば村の被害が広がる恐れがあると言うデラ。
まだ生き残っている村人もいる状況から、ユルは弓を下ろし、アサに対してこれ以上村の人に手を出さないこと、引くことを促します。
アサが引くことを約束すると、左右様・デラと共にその場を離れるユル。
ガブになぜ捕まえないのか問われ、怪我をしているガブを放っておけない・とりあえず兄様が無事だとわかったからと答えるアサ。
「兄様生きてた…!!!」と涙を流しガブに頭を撫でられるも、結界が戻ろうとしていたため、二人は山を降りることに。
その頃の本丸では、結界を戻そうとするヤマハおばぁ、ユルが持っていたお土産を手にしたアサの偽物が立っていました。
村の外でハナと合流することに
場面は変わり、山の中では「さっきヘリがうるさかったけどなんだったんだろう」と話しつつ一休みするカップルの姿がありました。
この山は行方不明になる人が多く、見つかっていない人も結構存在するとのこと。
あるはずのない所に集落があり、あとから同じ場所に行っても集落の痕跡が全く無いという山の怪談「マヨイガ」について話している二人の傍には、石が積まれた目印のようなものが存在しました。
そんな中、目の前を走って通って行ったデラ・ユルを、歩荷・マタギかと考える二人。
上空を飛ぶ左右様の勢いで帽子が飛んでしまい、風が強いと勘違いして早く山を下りようとします。
一方走って下山していたデラは、村が見えなくなり再度結界の中に入ったことに気付きます。
「もう村には戻れないのか？」と尋ねるユルに対し、村の場所を知っていて結界を破れる者が現れたことに触れ、彼らの狙いがユルのために村に隠れてても意味が無く、下界で人混みに紛れようと言うデラ。
二人が山を降りた先には車があり、デラは車に乗る人物に「お待たせハナちゃん」と声を掛けます。
車のドアを開けながら、「人間は聞いてるけどツガイ連れて来るとか聞いてないっスよ!!」と言うハナ。
ツガイが見えているハナに左右様は「見える奴だ」と反応を見せます。
黄泉のツガイ2話の内容まとめ
本誌2話の内容一覧
- 眼帯の女性の右腕を封じる人型
- 人型に守られているヤマハおばぁ
- 父に隠し通路を案内してもらう幼少期のユル
- 左右様がユルの「ツガイ」となる
- ユルたちの前にガブが登場する
- 左右様に二つの頼み事をするユル
- ガブの歯のツガイを蹴り飛ばす左
- ユルが矢を放ちガブの左足を撃ち抜く
- 行きている村人の保護をする右
- 右と遭遇し能力を発動する眼帯の女性
- 女性の攻撃を咆哮で搔き消す右
- ガブの右肩へ二本目の矢を放つユル
- 女性とユルは全く同じ血のにおいがする様子
- 眼帯の女性は本物の妹のアサと判明
- 本丸でお務めをしているのは作り物のアサ
- 左右様・デラと共にその場を離れるユル
- アサは「兄様生きてた…!!!」と涙を流す
- 結界を戻そうとするヤマハおばぁ
- アサの偽物が復活していた
- 村の外でハナと合流を果たすユルたち
▼次話3話のネタバレ考察はこちら
黄泉のツガイ2話の感想・考察
眼帯の女性が本物のアサと確定
眼帯をしていた女性は、右によるとユルと全く同じ血のにおいがするようで、本物の妹・アサと判明します。
アサ本人は10年前に村を逃げ出しており、1話で言った通りにユルを迎えに村へと襲来、ガブたちによって村の人間の多くが殺されることとなりました。
アサの能力の真相とは？
木でできた檻の中の偽物のアサを吹き飛ばし、本丸へと大穴を開けたアサ。
彼女の能力はデラから見ても底知れず、詳細は不明となっています。
アサ本人によると能力にはまだ慣れていないようですが、右へと放った際の描写から考えると、不可視の刃のようなものを放っているのかもしれません。
偽物のアサの正体とは？
10年前にアサが村を逃げ出したあと、ヤマハおばぁたちはユルにも村から逃げられるのを恐れたとのこと。
優しく妹想いのユルはアサがいれば村を出て行くことはないため、ユルを村へと縛りつけるために偽物のアサをつくり出したようです。
ヤマハおばぁが作り出したもの？
アサに殺されたと思われた偽物のアサですが、流れ出た血が人型へと変化し、ヤマハおばぁを守るなど命令に従うかのような行動を取っています。
また、2話では流した血が元へと戻り、偽物のアサは復活し立ち上がることに。
ユルの持っていた手毬を持って復活しているのを見ると、ヤマハおばぁの能力で作り出された存在・ヤマハおばぁのツガイなどと考えられそうです。
ユル・アサの年齢が判明
ガブの発言から、数え年で17歳・満年齢で16歳と判明したユル。
ユル・アサは双子であるため、アサも同様に16歳であり、6歳の頃に村を抜け出していたようです。
アサは両親と共に村を抜け出した？
1話によると、ユル・アサの両親は子供たちを置いて村を出ていった・いなくなってしまった様子。
しかし、2話ではアサも10年前に村を抜け出したと判明し、実際は両親がアサを連れて村を出て行ったと思われます。
両親がユルを村へと置いていった理由は現状不明です。
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