『呪術廻戦』で登場した式神「八握剣 異戒神将 魔虚羅(マコラ)」の、渋谷事変編での活躍をネタバレしています。
魔虚羅の名前の元ネタから、適応の能力・術式の詳細を始め、「十種影法術」の調伏の儀式の方法、江戸時代(慶長)の御前試合の禪院家当主などを考察しています。
また、「渋谷事変」における宿儺との戦いの結果・作中での強さなどもまとめているので、呪術廻戦の魔虚羅(まこら)について調べる際に、是非ご覧ください。
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※原作最新話までの内容のネタバレが含まれております。
単行本派・アニメ派の方はご注意ください。
式神「魔虚羅(マコラ)」とは?
術式「十種影法術」の式神の一体
1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
---|---|---|---|---|
玉犬 | 蝦蟇 | 大蛇 | 鵺 | 満象 |
6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
脱兎 | 円鹿 | 貫牛 | 虎葬 | 魔虚羅 |
伏黒恵の術式「十種影法術」とは、予め調伏した様々な能力を持つ式神を、影を媒体にして召喚する禪院家相伝の術式です。
文字通り、全10種類の式神が存在し、最後の十番目の式神に該当するのが「八握剣 異戒神将 魔虚羅」になると思われます。
十種影法術の「調伏の儀」のおさらい
全10種類の式神が存在するものの、術者に最初に与えられる式神は玉犬の白・黒の二体のみ。
それ以外は調伏の儀を行い、術者・玉犬で式神の調伏を済ませていく必要があります。
手持ちの式神を増やしながら、それらを駆使して調伏を進めることで、最終的に十種の式神を手にすることができるとのこと。
「八握剣 異戒神将 魔虚羅」の元ネタとは?
ワード | 意味 |
---|---|
八握剣 | 「十種神宝」の一つ 十種影法術の式神は、「十種神宝」の印をモチーフとしている。 |
異戒神将 | 「十二神将」が元ネタ? 十二神将の内の「摩虎羅大将」が魔虚羅の元ネタと思われ、十二神将を異戒神将に置き換えている? |
魔虚羅 | 「摩虎羅大将」が元ネタ? 仏教を守護する護法善神の一尊である「摩睺羅伽」が元ネタの可能性も? |
「八握剣 異戒神将 魔虚羅」の各ワードは、上記のような元ネタが存在すると思われます。
魔虚羅は「Mahoraga」と英訳されているため、サンスクリット語名では「マホーラガ」である「摩睺羅伽」が元ネタなのかもしれません。
「摩睺羅伽」は、身体は人間なものの首は大蛇、または頭に蛇冠を戴いた人間の姿で描かれるようで、魔虚羅の外見と似ていると言えるでしょう。
魔虚羅を召喚する方法について
- 両腕を使用して掌印を組む
- 「布瑠部由良由良」と唱える
魔虚羅を召喚する際には、上記の条件を満たす必要があります。
14巻117話にて、実際に伏黒が掌印を組んで「布瑠部由良由良」と唱えた際には、魔虚羅が玉犬・蝦蟇を伴って召喚されました。
仮に調伏を済ませたとしても、他の式神同様に掌印が必要であり「布瑠の言」も必須のようです。
「布瑠の言」の意味のおさらい
「十種神宝」の由緒・効力、使用方法が記されている「十種祓詞」。
この中には、上記の一文が「布瑠の言」として伝承されているとのこと。
「布瑠部」は神宝を振る様を表し、「由良由良と」は玉が鳴り響く様を表しているようです。
渋谷事変で伏黒が召喚した理由は?
伏黒の渋谷事変での活躍のおさらい
① | 虎杖と共に呪詛師「粟坂二良」と戦う |
---|---|
② | 瀕死の状態の猪野を家入の元へ運ぶ |
③ | 陀艮の領域「蕩蘊平線」に侵入する |
④ | 禪院甚爾と一対一で戦うことに |
⑤ | 目の前で禪院甚爾が自決する |
⑥ | 背後から呪詛師「重面春太」に襲われる |
「渋谷事変」編における伏黒の活躍は、上記の通りとなっています。
陀艮の領域に侵入し、自身も領域を展開した伏黒でしたが、陀艮が祓われた後には殺戮人形と化した禪院甚爾に狙われることに。
しかし、禪院甚爾は伏黒の目の前で正気を取り戻し、目の前の相手が息子だと気付くと、そのまま自決することを選びました。
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禪院甚爾の活躍 | 陀艮の術式・領域展開 |
重面春太に殺されかけたため
禪院甚爾との戦いの後、傷の治療のために家入の所へ向かおうとした伏黒。
また、その前に真希達の無事を確かめようと考えますが、背後から現れた呪詛師「重面春太」に斬りつけられることに。
命の危機に陥った伏黒は、自分ごと重面を道連れにするため、「布瑠部由良由良」と唱えて魔虚羅を召喚し、強制的に調伏の儀式を開始しました。
式神の調伏に関するルールのおさらい
① | 術師・手持ちの式神で調伏を済ませる必要がある |
---|---|
② | 式神の調伏自体は複数人で行うことが可能 |
③ | 複数人での調伏はその後に無効となる |
④ | 調伏をするならば式神はいつでも呼び出せる |
「十種影法術」による調伏は、上記のようなルールが存在します。
複数人での調伏は、のちに無効となるため、当の術師にとっては意味のない儀式になるものの、意味はないなりに使い方があるとのこと。
実際に、敵を巻き込み強制的に調伏の儀式を始めれば、制御不可能な程強力な「魔虚羅」を呼び出し、敵を道連れにすることが可能です。
伏黒が魔虚羅を召喚しようとした場面とは?
対象話 | 出来事・状況 | |
---|---|---|
2巻 | 9話 | 肉体の主導権を手にした宿儺と戦う |
6巻 | 47話 | 真希と共に花御に殺されかける |
7巻 | 58話 | 特級呪霊を相手にして死にかける |
上記のような場面において、「布瑠部由良由良」と唱え、魔虚羅を呼び出そうとしている伏黒。
命の危機に瀕している状況のため、自らの命を犠牲にしてでも、敵を道連れにしようとしていると言えるでしょう。
宿儺が虎杖に受肉した1巻1話においても、伏黒は魔虚羅を呼び出そうと掌印を結びかけていると捉えられそうです。
魔虚羅の作中での強さについて
術者は誰も調伏できたことがない
「八握剣 異戒神将 魔虚羅」は、歴代の十種影法術師が誰一人調伏できたことがないのが特徴。
このことから、十種影法術の術師は、仮に他の9種の式神の調伏ができたとしても、魔虚羅だけは調伏ができなかったと言えるでしょう。
魔虚羅を調伏するには、宿儺・五条悟レベルの実力のキャラでないと不可能と思われます。
かつては五条家当主を殺害した?
五条家当主 | VS | 禪院家当主 |
---|---|---|
六眼持ち 無下限呪術使い | VS | 十種影法術使い |
14巻117話にて、江戸時代(慶長)の頃の五条家・禪院家の当主同士が、御前試合で本気で殺り合い両方死亡したと明かした五条。
その時の五条家当主は、五条悟と同じ六眼持ちの無下限呪術使いであり、その相手は伏黒と同じ十種影法術師だったとのこと。
当時の禪院家当主は、魔虚羅を召喚して強制的に調伏の儀を始めたと思われ、五条家当主は魔虚羅に敗北し死亡した可能性が高いです。
指15本分の宿儺並の強さ?
渋谷事変の最中にて、伏黒が呼び出した魔虚羅と戦い始めた宿儺。
魔虚羅と対峙した宿儺は、指三本分の頃であれば敗れていたかもしれないと考えているのが特徴。
また宿儺には敗北したものの、魔虚羅は指15本分の宿儺に近い実力を持つと考えられそうです。
宿儺を”帳”の外まで吹き飛ばす
右腕を振るった際に、宿儺を”帳”の外まで吹き飛ばすほどの威力を見せた魔虚羅。
渋谷事変時には、半径およそ400mの”帳”が降ろされていたため、魔虚羅は宿儺を200〜300m近く殴り飛ばしたと考えられます。
またそのすぐ後に、宿儺の目の前に即座に現れている様子から、スピードもトップクラスと捉えることができそうです。
呪霊を一撃で消し飛ばすことが可能?
魔虚羅の右腕には、対呪霊に特化した「退魔の剣」が装備されています。
この剣は、反転術式と同様の正のエネルギーを纏っており、仮に自分が呪霊なら一撃で消し飛んでいたと、宿儺が思うほどの威力を誇るようです。
このことから、魔虚羅は呪霊を相手にする場合は、高い確率で一撃で祓うことが可能な実力の持ち主だと言えるでしょう。
魔虚羅の適応の術式・能力まとめ
あらゆる事象への適応が可能
「八握剣 異戒神将 魔虚羅」の能力は、「あらゆる事象への適応」というもの。
攻撃を受けた後に法陣を回転させ、その事象に適応するという性質を持ちます。
適応が完了した場合、宿儺の不可視の斬撃を目視して弾いたり、五条の無下限を無効化するといったことが可能です。
魔虚羅の適応の仕組みまとめ
① | 一度攻撃を受けると緩やかに解析が始まり、時間経過によって完成する |
---|---|
② | 一度適応した呪術も解析を完結することなく、更なる適応を続ける |
魔虚羅の適応の能力には、上記のような性質が存在します。
一度攻撃を受けると緩やかに解析が始まり、時間経過によって適応は完成し、その間更に攻撃を受ければ、完成までの時間が加速するとのこと。
また一度適応した呪術も、決して解析を完結することなく更なる適応を続けるようです。
魔虚羅の頭上の法陣について
魔虚羅を顕現化する「布瑠の言」・魔虚羅の背部の法陣は、完全な循環と調和を意味します。
法陣が回転するたびに適応が進み、敵の攻撃を分析して耐性・有効打を得ることが可能です。
そのため、魔虚羅を破る唯一の方法は、”初見の技にて適応前に屠る”ということになります。
回転をすると傷が癒える性質もある
先述の通りに、攻撃を受けた後に法陣を回転させ、その事象に適応する能力を持つ魔虚羅。
法陣が回転した際には、適応が完成するほか、受けた傷が癒えるという性質をも併せ持ちます。
仮に大ダメージを与えたとしても、適応が完了する前に倒さなければ、すぐに再生されてしまうと言えるでしょう。
宿儺・魔虚羅の戦いの結果一覧
伏黒を生かすために魔虚羅と戦う
漏瑚との戦いに勝利した後、背後に現れた裏梅と会話を交わした宿儺。
しかし、伏黒が死にかけているのを察したのか、「急用だ」と口にして裏梅の前から去ることに。
その後、魔虚羅の前に現れた宿儺は、伏黒を生かすには異分子の自分が魔虚羅を倒し、調伏の儀を無かったことにする必要があるため、魔虚羅の相手を自ら引き受けることに。
伏黒・重面の置かれていた状況のおさらい
重面春太を道連れにするため、魔虚羅の調伏の儀式を強制的に始めた伏黒。
既に限界が近かったのか、背後に現れた魔虚羅の一撃を喰らい、仮死状態となってしまうことに。
道連れの形で調伏の儀に巻き込んだため、重面が死ねば儀式が終了し、伏黒の死も確定してしまう状況となっていました。
宿儺・魔虚羅の戦いの流れまとめ
① | 魔虚羅の「退魔の剣」を腕で受ける宿儺 |
---|---|
② | 宿儺が魔虚羅に「解」の一撃を放つ |
③ | 魔虚羅が法陣を回転させて適応する |
④ | 宿儺が放った斬撃を魔虚羅が弾く |
⑤ | 魔虚羅が宿儺を”帳”の外まで殴り飛ばす |
⑥ | 宿儺が魔虚羅に斬撃を放ち反撃する |
⑦ | 再度法陣を回転させつつ立ち上がる魔虚羅 |
⑧ | 宿儺が領域展開「伏魔御廚子」を披露する |
⑨ | 斬撃を浴びた魔虚羅が瀕死の状態に |
⑩ | 宿儺が「開(フーガ)」の一撃で魔虚羅を倒す |
宿儺・魔虚羅の戦いに関しては、上記のような流れを辿りました。
魔虚羅が適応の能力を持つと察した宿儺は、領域展開「伏魔御廚子」を発動することに。
斬撃を絶え間なく浴びて地に伏す魔虚羅に対し、宿儺は「開」と唱えて炎の矢を放ち、魔虚羅を倒し調伏の儀を無かったことにしました。
宿儺との戦いでの魔虚羅の適応の様子
回数 | 適応の内容 |
---|---|
1回目 | ・宿儺の「解」を見切る ・攻撃に呪力が籠められていた |
2回目 | ・斬撃そのものに適応を進めた? |
宿儺との戦いにおいて、法陣を二回転させる様子が描かれた魔虚羅。
宿儺の「解」を受けた後に法陣を回転させた結果、適応して不可視の「解」が見えるようになったのか、斬撃を弾くことに。
また、二回目の法陣の回転の詳細は不明ですが、宿儺の「解」、もしくは斬撃そのものに対する適応を進めたと考えられます。
領域展開「伏魔御廚子」に耐える
技名 | 技の詳細 |
---|---|
解(カイ) | 通常の斬撃 |
捌(ハチ) | 呪力差・強度に応じて一太刀で対象を卸す |
自身を中心に半径140メートルの範囲に、領域展開「伏魔御廚子」を発動させた宿儺。
必中効果の範囲内では、呪力を帯びたモノには「捌」・呪力のないモノには「解」が、領域が消えるまで絶え間なく浴びせられることに。
初見の「捌」を浴びせられるも、魔虚羅は生き残っていたため、二回目の適応は斬撃そのものに行われたという可能性が高いです。
「開(フーガ)」の一撃で倒れることに
領域展開「伏魔御廚子」の必中効果で、「捌」を絶え間なく浴びせられることとなった魔虚羅。
領域が消えても生き延びており、法陣の回転により再生を完了させる目前となっていました。
しかし、宿儺が「開」と唱えて放った炎の矢は、巨大な火柱が立つほどの威力であり、その直撃を受けた魔虚羅は倒れることに。
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